2.2 多言語アラート配信および安否確認機能の実装要件
大学キャンパスにおける多言語避難支援システムの実装において、空間的経路誘導とモバイル端末を活用した迅速な安否確認機能の連動は不可欠な要件である。緊急時における大学構成員の避難行動を円滑化するためには、地理情報システム(GIS)を用いた空間的な避難計画の策定基準を取り入れ、キャンパス内の移動経路や安全区画を的確に案内する設計が求められる (A GIS Based University’s Campus Evacuation Plan in Case of Emergencies, 2020)。さらに、過去の大規模災害の知見を踏まえた避難支援システムの構築方針に従い、非常時における的確な防災情報の伝達基盤を整備することが運用の信頼性確保につながる (Development of “A Support System for Disaster Prevention and Evacuation” Based on the Experience of the Kumamoto Earthquake, 2021)。また、モバイル端末を通じて避難支援情報と安否確認情報を共有する仕組みを多言語対応で組み込むことで、日本語非母語話者を含む多様な利用者が混乱なく避難指示を理解できる環境が整えられる (Evacuation support and safety confirmation sharing in disaster situations for school trips by mobile information system, 2014)。本設計基準の採用により、発災時における情報格差の解消と迅速な避難誘導の実現が期待される。